2007年11月1日木曜日

沢田愛里選手の日本選手権レポートです

「5度目の日本選手権」

終わってみれば、結果は26位。
毎年のことながら、完走者のスイムラップの最下位は例年どうり私。

バイクは後ろから迫り来るトップ集団から、必死で逃げる展開。
これまた例年通り。

でも、例年と違っていたのは、ゴールの瞬間に笑顔がこぼれたこと。

自分としては不甲斐ない結果であることは十分に認識していながら、まさか笑顔でゴールするとは思ってもいなかった・・・。

ゴールのアナウンスが「沢田選手が笑顔でゴールに向かっています!」と言うのが聞こえて、気が付いた。

あっ、私、嬉しいんだ、って。

それはきっと、この大会に至るまでの過程が、自分の中で最高なもので、ここまで積み重ねたことに後悔はないから、スイムの失敗が命取りになったのは事実だけど、最後まで走りきれたことに幸せを感じたからだと思う。

去年の日本選手権が終わった直後、オフを入れずにこの日本選手権に向けてトレーニングを開始した。

トップアスリートのもとへ出向いたり、道外のチームに学ばせてもらったり。

それを札幌へ持ち帰り、ペースメーカーの方や、スイミングのコーチのもと、スイム強化に取り組んだ。

その成果が9月のジャパンカップ村上大会の優勝となり、努力がカタチとなった。

そして、特に大きな怪我や故障もなく、無事日本選手権のスタートラインに立つことができた。

スイムから上がって、バイクラックに掛かったバイクの台数の少なさに「あちゃ〜!」と思っても、先頭集団にラップされそうになっても、「絶対完走できる!!」という自信は失わなかった。

たくさんの声援に背中を押されながらプロムナードを駆け抜ける自分の姿は、何度も何度も想い描いていたから。

あれだけ、バイクで足を殺して、まさかここまで走れるとは思っていなかったけど。

結果は、結果で受け入れて。反省もして。
その上で、次につながる手ごたえと、トライアスロンの最高峰の舞台で戦える幸せを持ち帰ってきた。


この場をおかりして、応援してくださった方、練習にお付き合いいただいた方、私にかかわるすべての方に感謝申し上げます。

そして、今後も沢田愛里が、トライアスロン選手として開花できるように支えてくださるよう、お願いいたします。

JR北海道 沢田愛里